発達障害
定期試験を意識したノート作りで考える力を育てる指導
中学・高校生になると、定期試験を1つの目標とした自立学習が求められるようになります。試験前の1週間は大半の学校で部活動も休止になり学習時間を確保するなどのスケジュールが組まれています。その間は、時間の使い方や学習の仕方は個々の子どもたちに委ねられることになります。しかし、休みになると全てのスイッチがオフになり、ホッとする子が多いようで、ついつい休暇モードに突入してしまうといったことをよく聞きます。
- せっかく試験前に時間ができても優先的に勉強に当てられずダラダラ過ごしてしまう。
- 1週間の勉強ではなかなか思うように試験で得点できない。
など生活リズムの立て直しや無理な学習計画の見直しなどのサポートを求めて、プロ家庭教師のジャンプに入会する生徒も多数います。今回は、普段から定期試験を意識したノート作りを目指し、日頃の学習内容を通して自作のノートを活用する力を育てる指導法を紹介します。
私の指導した生徒で、授業の板書はノートにとってくるけれど自習の時に自分のノートがうまく使えず不安に思っている子がいました。一応板書はとってくるけど
- どうやって勉強したらいいのかわからない。
- ノート提出があるからノートをとってるけど試験勉強でどうやってノートを使ったらいいのかわからない。
とノートをとり、活用するという目的意識を持たずにきてしまった結果迷走しているといった様子でした。この子には自作のノートを活用させることで授業ノートをとる意味を知ってもらいたい、自作のノートを使いこなせるようになることで知識を吸収し、使い、考える力を身に付けていってもらう必要があると感じ、1から生徒のノートを見直し、習得すべき内容に焦点を絞った教材を作りました。
まずは大事なところがひと目でわかる教材になるように、覚えて使えるようにしたい公式・単語・漢字・語句といった暗記事項は目につきやすいような文字の大きさや色使いにしました。また、解説はコンパクトなものにし、1枚のプリントにまとまるようにしました。そうすることにより短時間で要点を押さえることができ、勉強に対する大変だな、苦痛だなというストレスを取り除くことが期待できるからです。生徒に愛着を持って使ってもらえるように「ここまでやれば大丈夫!○○ちゃんの試験対策プリント」とタイトルを付けることで興味を持ってもらい、視覚的にも楽しみながらやる気につながるように生徒の好きなイラストやコメントを差し込みました。
定期試験を意識していることから、練習問題には教科書、学校指定のワークから基礎となる狙われやすい問題を抽出しました。学校での学習や試験範囲と連動していると意識させることで、板書されるからノートをとるのではなく、自分が必要とする知識だからノートをとるということを体感してもらうことがねらいです。実際生徒からも「先生のプリントで勉強すると学校で勉強していることがよくわかるようになった!学校の宿題も家庭教師の時間に使ったプリントを見ながらできるようになった!」といった声を聞くことができ、生徒の進歩につながる教材がいかに大切かを実感しました。生徒の気持ちを動かすには見た目のインパクトがとても重要です。学校のワークのままでは難しく見えてしまう問題も、手作りの教材に置き換えることで「これならできる!」と思わせることがポイントです。この生徒も手作りのオリジナル教材を導入することで、学習自体に取り掛かりやすくなり、学習意欲を持つきっかけとなりました。
家庭教師の宿題はやる気になる!先生の宿題をやったら学校の宿題もできるようになった!と形を変えて学校の課題にも取り組んでもらうことで、学習内容の理解への到達を目指しました。また、ノート提出を課されることが多かったので、試験対策プリントの解説や要点を授業ノートに書き足し、ノートをまとめ直すことも定期的に行いました。学校で配布されるプリント形式の教材は配った後にきちんとまとめて管理できているかのチェックも大切です。大事なプリントを無くして大騒ぎになる光景もよく見てきました。そこで、配られたプリントを部屋のどこに置くのかを徹底して、指導時に一緒に順番を確認しながら貼ってもらうようにしました。その間にプリントに出てきているポイントを自作プリントに書き足すなどして、更に良い教材になるよう努めました。
そのうち「先生と話す時間が多い方がいいから貼っておいたよ!」と言ってくれることも増えてきました。「必要なものはここに全部あると思うと安心する」と生徒も些細なことでのストレスを感じなくなったようでした。定期試験でも、漢字、語句、計算の分野では正答率が上がってきました。加えてノート点も取れるようになりました。
ご家族からも「試験前に問題がわからない、教材を無くしたと慌てることが無くなったお陰で、子どもの学習面に干渉しなくなり、ギクシャクしなくなりました。」と子どもに対する「心配」が「信頼」に変わったことで親子の関係が穏やかになったと安心されていました。教材作りで大切なのは、その子に合った教材を提供し、「自習のリズム」を作ってあげることだと思います。生徒の学習をサポートしていく上でも、生徒1人1人とのコミュニケーションを大事にすることは最優先事項です。指導の時と同様の質を日頃から維持し自習に取り組んでもらえるように、生徒の気持ちに寄り添った教材作りを目指したいと思います。
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プロ家庭教師のジャンプでは、学習障害、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、多動性障害(ADHD)などの発達障害をお持ちの生徒さんの自宅学習をサポートしています。「学校ではきちんと教えてくれない」「特別支援学級に入ってから勉強がどんどん遅れていく」「親が教えても勉強してくれない」といった悩みを抱えている方は、発達障害の生徒さんを多く指導してきたプロ家庭教師のジャンプにご相談ください。
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プロ家庭教師のジャンプは理想的な家庭指導を目指し、生徒1人1人に合わせた指導カリキュラムや、矛盾のないシステムが高い評価をいただき各ご家庭から92%という高い満足度をいただいています。本ページに掲載されている「アンケートの回答」は、ジャンプに入会したご家庭から実際にご回答いただいたアンケートの一部です。ストレスを抱えることなく学習習慣を身につけるために。生徒さんの学力を伸ばす、ジャンプのプロ家庭教師をぜひご活用ください。