発達障害
聴覚優位なお子さんのための耳から学ぶ漢字
発達障害を抱えた人は視覚優位か聴覚優位のどちらかがあらわれやすいと言われています。聴覚優位の人は、耳からの情報の方が頭に入りやすいので、漢字の書き取りが苦手というお子さんも多いのではないでしょうか。
- あんなに沢山練習したのにすぐ忘れてしまう
- 漢字を読むことはできるけど書き取りが苦手
など長期的に漢字を覚えておくことが難しく、日常的にも使うことが困難なお子さんがいます。「学年が上がるにつれて、画数も増え、書き取りの練習をするだけで時間がかかる。」と不安に感じているお母さんたちも多いのでは?漢字は書いて覚えるものと教えられてきました。しかし何回書いても覚えられない、長期的な記憶として留めておくことが困難なお子さんたちにとって、書いて覚えるという学習の仕方は適切なのでしょうか?
漢字カードを使った学習
聴覚優位のお子さんが漢字を身に付けるための勉強方法の1つとして漢字カードを使った学習があります。例えば「達」という漢字を習得するとき、カードに「達」と書いて、土+羊+しんにょうといった覚えやすいポイントを書きます。「友達」「達成する」など「達」が使われている言葉を書いておくこともおすすめです。漢字は熟語や送りがなを伴う形で日常的に使われることが多いので、1つの言葉のかたまりとして記憶させてあげることがポイントです。カードの裏側には読みがなを書いておくと、うっかり読み方を忘れてしまったときもその場で確認ができ、漢字学習へのストレスを軽減できます。またカード型にしておくことで持ち運びがしやすく、すき間時間を利用して手軽に漢字学習を進めることができます。
ご家庭の中ではお子さんの目につ付きやすいところに漢字カードを貼ったり置いたりしてあげることで、勉強時間に限らず覚えたい漢字に触れる機会が増え、無理なく漢字を身に付けることができます。聴覚優位のお子さんは聞く力が優れています。耳から情報を取り込むことが上手なお子さんは漢字カード作るときやカードを使うときも漢字を声に出して読みながら学習するのが効果的です。
お子さんの特性を見極めて、得意な分野を活かした学習は、勉強は楽しいという意識付けにつながります。楽しみながらの学習は長期的な記憶としてとどまりやすく、学習への負担やストレスを軽減します。耳から情報をキャッチすることが得意なお子さんには漢字カード学習を取り入れてみませんか?
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