発達障害
苦手だからこそ頑張りたい子のための中学受験
学校の勉強に付いていくことが難しい小学校高学年のお子さんのお母さんたちから、
- 中学校では普通級へ進学するか
- それとも支援級にするか
- 進路はどうしたらいいの?
とのご相談が数多く寄せられます。ここでの選択肢は3つあります。
選択肢① : 公立中学校の普通級への進学
勉強が質量ともにハードになる上、部活動が始まり、中にはは多くの時間を費やすものもあるため、大半の子どもたちは勉強時間の確保が難しくなります。更には近隣の小学校の子どもたちが1つの中学校に集まってくるので、学校の規模が大きくなり、友達関係にも大きな変化が生まれます。他者とのコミュニケーションを取ることが苦手なお子さんの中には環境に馴染めず、苦しい思いをするケースもあります。
選択肢② : 支援級
少人数になる分、教師の目が届きやすくなり、子どもたち1人1人のレベルに合わせた学習が可能となります。できることが増えると誉められる機会も増えるため、子どもたちの自信につながります。しかし、普通級で頑張ってきたからこそなかなか支援級への進学に踏み切ることができないケースがほとんどです。
選択肢③ : 中学受験
中学受験と聞いて「勉強のできる子がするものだと思っていた。」「選択肢として考えたことがなかった。」と驚かれるご家庭がほとんどです。しかし今や中学受験は「勉強を頑張りたい。」「高校にも行きたい。」など目標に向かって前向きに取り組む気持ちがある子どもたちの進路選択の1つとなりつつあります。中学受験はお子さんの将来を思うからこそ、
- 中学進学を機に環境を変えたい。
- 子どもの性格にあった環境で学んでもらいたい。
といった希望にも沿った選択と言えます。中学受験にも色々なケースがあり、やる気のあるお子さんたちにとっては大きな成長を遂げるチャンスとなります。うちの子も!と関心を持たれたお母さん、中学受験は子どもたちだけの挑戦ではないことをご存知ですか?子どもたちには学習面や精神面といったあらゆる側面からのサポートが必要となります。
また、通学できる範囲内に受験可能な中学校があるか、進学相談会等への参加は可能か、など小まめな調べ事や行事への参加といった受験中心の生活へと変わります。そのため家族全員の協力が求められます。そして最も大切なのは、お子さんの志望校への熱意を途切れさせないこと。「早くやりなさい!どうしてできないの!」と一生懸命になりすぎているお母さん、少し視点を変えて、お子さんの良いところを見つけてあげましょう。お母さんから誉められることがお子さんにとって進路を切り開く活力になるでしょう。
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