発達障害
意識付けを習慣化するテスト対策指導法

• 毎回小テストに振り回されている
• 怠け癖が付いてしまい家庭学習ができない
• わかっているはずなのにテストでミスをしてしまう

など宿題や自習の家庭学習が後回しになり、小テストや定期試験になると実力を発揮できずにいる子どもたちがいます。プロ家庭教師のジャンプでは、学校の授業と並行した指導や自習プランを提案し、「わかったつもり…」から「わかった！」に変わるまで徹底したサポートを行っています。

私の生徒にも毎回実施される算数の小テストに苦しんでいる子がいました。普段の家庭学習やテストでの様子を聞いてみると

と学習面から母親への反発心が見られ、地に足のついた家庭学習ができていないことがわかりました。

まずは生徒に家庭学習をやる意味を知ってもらうために、生徒のやる気をスムーズに行動に移せるような指導と家庭学習のプランを提案しました。小テストの多い学校に通い、家庭学習の習慣がない生徒だったので、主に学校の教科書、問題集、配布されたプリント類を基礎として、学校の授業と並行した指導を試みました。指導時には、授業で進んだ範囲、宿題、配られたプリント、該当する問題集をチェックしました。同時に生徒にも報告する役割を与えることで、今勉強している内容を意識させ関心を持たせるようにしました。

毎回確認するようにすると「あ、そうだ！今週は算数の小テストがあるよ。範囲は…」と生徒の方から学習範囲を指定してくれるようになりました。小テストの日程に照準を合わせて、学校教材の中から出題範囲の問題をピックアップしたオリジナルの教材を作り、解き方や要点の確認に活用しました。見た目でやる気を失わないように、大きめの文字で、問題数も少なく、不馴れな言葉には注釈をつけました。そして、肝心な要点は別枠に囲んで目立つような構成にしました。

すると「教科書は読んでもよくわからないけど、先生のプリントだったらわかる！」と学校では45分かけて進む内容をわずか15分で理解することができ「なんでこれがわからなかったんだろう？」と生徒も不思議そうにしていました。ここで大事なのは、視覚からの取り込みやすさに重点を置いた教材を用いることです。同じ内容でも、色や枠ではっきりと区分けし、わかりやすい言葉に置き換えてあげるだけで、難しそうに見えていたものが、すっと頭に取り込めるようになります。

宿題を出す時も、学校の小テストと連動させ、学校で用いる教材をベースに、テストで重視されている基本問題に特化した教材を作成しました。毎日続けられるように、A4用紙1枚に収まる大きさの文字で5問ずつ、漢字や計算問題を日割りにしました。宿題と小テスト対策を1つにまとめてあげることで「この前の小テスト、できたよ！見直しもしたから、大丈夫だと思う。小テストの点数が上がった！」と生徒が実感できるほどの効果を発揮しました。

気が付いたら宿題が終わっている、宿題をするだけで小テストの得点も上がっていく、といった成功体験を積むことができ、生徒に自信が生まれ、家庭学習の習慣化へとつながりました。宿題をやることの意味を理解すると、宿題をやりなさいという声がけが無くても生徒は意識して宿題に取り組めるようになります。

更に生徒の自発性を育て宿題と向き合える環境作りをと思い、いつ宿題を始めるか、いつまでに宿題を終わらせるかを生徒と話し合い、日々の学習時間についても家庭教師での指導時と同様に管理をするようにしました。すると、普段の生活の中でも時間を気にかけるようになり、家庭学習の際にも生徒自ら「○時までに宿題を終わらせよう！」と時間を意識し、管理できるようになったことに、ご家庭も喜んでおられました。

小テスト、定期試験等に対応するためには自分の力で解けるようになるためのトレーニングが必要です。生徒が実力を付けていく過程として、理解し、覚えるところの着地点を明確に示してあげることが大事だと考えます。生徒のなぜ、どうしてといった疑問を大切に、気付きの力を育てていく指導に努めたいと思います。