プロ家庭教師コラム

不登校
「不登校生」と呼ばないで

「不登校生」と呼ばないで

「不登校生」とは、どんな人のことを言いますか。このような質問を受けた場合、「学校に行っていない人のこと」と答える人が多いと思います。実際、体調不良・通院の都合で毎日は学校に通えない人や、いじめのトラウマで学校に行こうとすると震えや腹痛を起こしてしまう人、夏休み明けに宿題をやり終えることが出来ずに何となく休んでしまい復帰出来なくなる例など、事情は様々です。

では更に質問です。全ての不登校生にとって、学校に行くということは、苦痛なのでしょうか。以前に比べて不登校生の増加についてメディアで特集が組まれ、個人の問題ではなく社会問題として取り上げられるようになり、多くの方々が「無理に学校に行かなくても良い」「大変だったら休んでも良い」と理解を示してくれるようになりました。

Aさんは、自らの意思で学校に行かない選択をしました。Aさんはよく、こんなことを言います。

「休んでも良いよ、と言われるのが嫌」

Aさんは、学校に行くことを苦痛に感じてはいませんでした。ただ学校に行かないことを選択しただけ。Aさんとの出会いは、私の中で認識を改めるきっかけとなりました。Aさんはよく言っていました。「不登校生」と呼ばないで、と。自分は学校に行かないことを前向きに選択したのだ、と。

学校に行かないことを前向きに選択した

不登校生なんて可哀想、不登校生だから優しくしてあげないと、不登校生だから…という言葉をAさんは嫌います。特別扱いされたくない、可哀想な訳でも憐れんで欲しい訳でもない。必死に話すAさんを見て、ただ、自分のペースで歩むことを見守って欲しいだけで、特別扱いや腫れ物に触れるように扱われたいのではないのだろうな、と思いました。

その人の人生の速度を決めることが出来るのは、本人だけです。その本人が学校に行くことにしても、行かずに勉強することにしても、それを責めずに見守ってあげることも、周囲の大事な役割、選択肢の一つなのかもしれません。慰めたり悩みを聞いたり諭したりすることと同様に、一緒に考え、本人に考える時間を与えて、その決断の行く先を見守ることも、悩んでいる生徒を助けることに繋がるのだと、私に教えてくれたのはAさんでした。

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不登校サポート

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