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幅広いキャリアのプロ家庭教師

最近では、大学生の家庭教師に比べてスキルの高いプロ家庭教師のサポート力が注目されています。プロ家庭教師は指導の中でどんな工夫をし、スキルを磨いているのでしょうか。家庭教師のジャンプさいたま支部の山中先生の守備範囲は、小学生から大学生まで。プロ家庭教師のキャリアも10年。受験生を含むたくさんの生徒を担当されてきた、山中先生にインタビューしました。

生徒それぞれのタイプに合わせること

プロ家庭教師のキャリアは何年くらいですか?

大学卒業してからフリーランスで家庭教師をして、その後ジャンプのプロ家庭教師になりました。キャリアは10年くらいです。

プロ家庭教師になった理由は何ですか?

高校生の時にそろばん塾の手伝いをしていまして、勉強がよくわからない後輩たちに勉強を教えた経験があります。教えた後輩たちの成績が目に見えて上がったので、それがとても面白かったんです。そんな経験から、人に教える面白さを実感できたのが、現在のプロ家庭教師という職業につながっていると思います。

得意な分野は何ですか?

理系科目、とくに数学です。そろばんを習っていたこともあり数が好きで、学生時代からずっと数学が好きでした。数学が苦手という生徒さんは多いですから、そういう生徒さんに「数の面白さ」を教えたり、数学を好きになってもらうためにどうしたらいいか?そんなことを考えながら指導するようにしています。

現在受け持っている生徒はどんな生徒ですか?

小学校4年生の生徒さんから大学1年生の生徒さんまで、幅広く指導させてもらっています。現在受け持っている生徒さんは15名で、その内9名が受験を控えた受験生です。受験生の場合、受験までの時間がとても短いことが多いので、限られた時間で成果を出せるよう意識して指導しています。

小学生から大学生、そして受験生。教える範囲がとても広いと思いますが何か工夫していることはありますか?

範囲が広いことで工夫や特別な意識っていのはないんですが、年齢よりも生徒さんのタイプに合わせることをいつも意識しています。速いペースでも大丈夫な生徒さんもいれば、スローペースじゃないと頭に入ってこない生徒さんもいますから。小学生だからこう、大学生だからこう、というよりも個々のタイプをしっかりとつかんで、生徒さんに合うリズムをつくり出すことがとても重要です。生徒さんのタイプに合わせる感覚は、いままでたくさんの生徒さんを教えてきたことで培ってきたと思っています。

プロ家庭教師の依頼は成績の悪い生徒さんの方が多いですか?

学校の授業についていけなくて極端に成績が悪いケースと、成績は割とよくてさらに上を目指すケースの2タイプが多いと思います。中間層はあまりない。これはプロ家庭教師に限らず家庭教師全般に言える傾向です。

プロ家庭教師の受験対策

山中先生が担当している生徒さんは受験生が多いですね。

プロ家庭教師のご依頼は、やはり受験生が多いですね。短い期間で効果を出したいというご要望からだと思います。

指導しはじめるタイミングはいつ頃ですか?

「直前になって」というケースが多いので、3年生や6年生の夏休みから指導をはじめる場合が多いです。

夏休みからだと遅すぎないですか?

そうですね。できればもう少し早い時期から自宅学習を強化していたら…と思うことは正直あります。受験が近づくにつれて生徒さん本人やご両親の焦りやプレッシャーをすごく感じますし。ただ時間がないからといってご両親の焦りをそのまま生徒さんにぶつけるわけにはいきませんから、うまく間に入って勉強に集中できるよう指導することに努めています。

焦りやプレッシャーがあるなかで、受験勉強をリラックスした雰囲気にするのは難しくないですか?

受験対策でも、受験以外の指導でも、生徒さんとのコミュニケーションは重要です。勉強が嫌いになる理由として「教師と合わない」というのも多いようですから、生徒さんとのコミュニケーションは積極的にするようにしています。

どうやってフィーリングを合わせるんですか?

そうですねぇ…。場の空気というか…。たくさんの生徒さんを指導していると、はじめて会った生徒さんでも部屋に置いてあるものとか会話の感じで、どういう性格の生徒さんなのかが割とわかるようになるんです。毎日生活しているご自宅で勉強するというのも、生徒さんとの距離を縮める上でうまく機能しているのかもしれません。そこが塾と違う家庭教師のメリットです。部屋には必ず好きなものとか興味のあるものが置いてあるし、そこから会話を広げていくこともよくあります。ただ、長くプロ家庭教師をしているので、コミュニケーションをとらなっきゃ!っていう風にものすごく意識してやってるわけじゃないんです。生徒さんとコミュニケーションをとるのは、家庭教師にとってごく普通のことですから。

指導のアイデアをリレーする

プロ家庭教師のスキルはどうやって成長させていますか?

指導方法の工夫を見つけるチャンスは、毎日の指導の中に転がってたりするんです。例えば年号の暗記とかをよく語呂合わせで覚えますよね。そういうのを生徒さんと一緒に考えて面白い言葉を持ってきたり。円の公式とかも別の言い回しにしてみたり。そういう工夫が指導では結構大切なんです。

なるほど。指導の時間が楽しくなりそうですね。

どうせやるなら楽しい方がいいですからね。勉強ってもっと色んなやり方があっていいと思うんです。歴史の年号を覚えるのだって、きちんと覚えることができたら、他の人と同じような語呂合わせで覚える必要なんてないし。人の脳は楽しいことは吸収しやすくて楽しくないことは忘れるようにできてる、なんてよく聞きますが、勉強だってできれば楽しい方がいい。

日々の指導の中で、新しい工夫を見つけていくんですね。

そうです。いいアイデアが生まれて指導がうまくいったときは、他の生徒さんの指導でも使ってみたり。何人もの生徒さんを同時に担当していますから、こっちで生まれたアイデアを今度はこっちで… という感じにうまくいった工夫やアイデアをリレーしていくんです。小学生の指導で使ったアイデアを中学生の指導に活かすことができたり。色んなタイプの生徒さんがいて、必ずうまくいく指導の方程式なんてあるようでないようなところがありますから、色んなアイデアをどんどん試していく必要があるんです。「いいな」と思えるものを他の生徒さんにも適応して… とうい具合に指導の工夫が増えていくんだと思います。

プロ家庭教師のスキルは、そうやって進化していくんですね。山中先生は小学生、中学生、高校生、大学生、受験生と指導する生徒の範囲が広いから、アイデアをリレーするといった適応能力がどんどん進化していくんですね。指導の前後で、生徒にどんな変化がありますか?

はじめはあまり話さなかった生徒さんも、指導が進むにつれて学習内容に興味を持つような発言があるようになり、学習力も上がってきます。成績が上がって笑顔を見るようになり…。もちろん、個々で違ってきますが、学習面でもメンタル面でも、指導の前後ではかなり変化を感じることができます。

プロ家庭教師になってよかったことは何ですか?

指導をする生徒さんと、そのご家庭と関わって、指導をすることによって成績が上がり、その嬉しさを共有できること。それがプロ家庭教師になってよかったことだと思っています。