プロ家庭教師コラム

発達障害
集中力が途切れやすい生徒

以前受け持ったことのある生徒さんに、このような方がいらっしゃいました。その生徒さんは学校の先生から発達障害を疑われ、wisc検査を受けたところ、自閉症とアスペルガー症候群の傾向が見つかったとのことでした。一番大きな症状が「集中力が途切れやすい」ということで、学校の授業中も集中できず、だんだんと内容についていけなくなり、勉強がわからないストレスから不登校ぎみにもなってしまっていました。

学校側からは特別支援学級に移ってみては、と提案もしていただいたようです。しかし生徒さん本人の希望は特別支援学級ではなくそのまま普通級に通いたい、ということでした。そしてご両親も本人の意思を尊重したいということで、なんとか普通級の授業についていけるよう学校の勉強のフォローをしてほしいということでプロ家庭教師のジャンプに入会されたとのことでした。

その生徒さんは、集中するときは驚くほど集中して勉強するのですが、気分が乗らなくなると何を言っても全くやる気が起きなくなってしまい、やる気の起きるときとなくなるときの波がとても激しいとのことでした。ご両親は、やる気が起きないときに厳しく怒鳴りつけてなんとかやらせようと努力されていたのですが、いくら怒鳴ってもやらないときは全くやらないから困っている、とのことでした。

いざ一緒に授業をしてみると、最初の30分ほどは集中して勉強してくれていたものの、しばらくして「もう疲れた…もう無理…」と動かなくなってしまいました。そこで、その生徒さんは絵を描くのが好きだと聞いていたので、「一度休憩して、一緒に絵を描いてみよう」ということになりました。すると、三分ほどの短い休憩ではあるものの、その間楽しそうに絵を描いてくれて、その後「じゃあ、勉強に戻ろうか」と言うと「うん!」といって、その後は集中力が途切れることなく最後までしっかり勉強にとり組んでくれました。

集中力が途切れやすい生徒さんはたくさんいらっしゃいますが、やる気がなくなってしまっても、一度短時間で思いっきり気分転換をすると、また集中力が復活してくれる子が多いです。身内だと、どうしてもついきつい言葉や態度で叱責してしまいがちだからこそ、第三者の我々がうまくコントロールしてあげる必要があるのだと思います。

このように、長時間ずっと集中力を維持することが苦手な生徒さんでも、小まめに気分転換をするなどして、効率的に学習することができるのではないかと思います。それぞれの生徒さんに合った勉強方法をプロ家庭教師のジャンプの教師として見つけていければと思います。

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